現在完了形1-現在完了形は過去と現在のハイブリッド?な件


Hello, everyone! 麻布ブレインズ英会話スクール講師のYukkieです。

今回は現在完了形のお話です。実は、日本語には厳密な意味での現在完了形という時制はないんですよね。なくはないんですけど英語ほどはっきりしていないのです。英語にはたくさん時制があって、日本人からすると’そこまで細かく時間を区切って言う必要ある?’と疑問に思っちゃいますが、そこには英語の成り立ちが関係しているんですね。英語が今の形になるまでヨーロッパの様々な国が英国を侵略しては去っていくのを繰り返していました。一つの国が去るごとにその国の言葉を残していった訳ですが、いろんな国の言葉が混ざるたびに自分の立ち位置、つまり場所と時間を明確に言わないと相手に伝わらないし相手にも言ってもらう必要があったんでしょう。だから英語には場所と時間を表す前置詞がめちゃくちゃ多いし、時制もたくさんあるんだと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、本題の現在完了形に入りたいと思います。現在完了形はhave + 過去分詞の形を取りますが、このhaveは動詞のhaveではありません。現在完了形のhaveは後ろの過去分詞の”状態である”ことを示す助動詞のような役割を果たしています。なぜhaveを使い、その後ろに過去分詞が来るのかは昔の英語のなごりなので、その説明は今回は割愛します。今回のポイントとしては、英語ネイティブの人が現在完了形を使う時どんな時間をイメージしているのかを是非とも押さえていただきたいと思っております。 まずは下の表を見てください。

上の青・ピンク・黄色の点はそれぞれ過去・現在・未来の一点を指しています。これらを英語で表すとき、いわゆる過去形・現在形・未来形を使います。では次にこちらを見てください。

さっきの図では点がそれぞれ独立していたのに対して、上の図は過去と現在の点が繋がっています。過去は過去、今は今とそれぞれの時間を言うのではなく、過去に起こった出来事が今も強く関係している、ということを伝えたいときにhave + 過去分詞を使ってこの” 時間 ” を表すのです。ですので、現在完了形には過去と現在の二つの時点が入ってるんですね~。ここが過去形や現在形と違うところなんです❗現在完了形はこのイメージを元に完了・結果、経験、継続という三つのことを表すことができます。次回はこれらを一つずつ解説したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました😂それではまた次回~

All is nowΦ

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