現在完了形2-完了・結果と過去形、何が違うんだろ?な件


Hello,everyone!

麻布ブレインズ英会話スクー講師のYukkieです。

今回は前回の現在完了形1の続きです。前回も書きましたが、現在完了形は完了・結果、経験、継続を表すことができます。今回はこのうちの完了・結果についてお話したいと思います。

現在完了形のこの完了・結果ですが、日本語に訳すと過去形とほぼ変わりません。でも日本語でさえ過去形のように見えても実は現在完了形の意味を含んでいることってたくさんあるんです。日本語は受け手に頼っていることが多々あります。受け手が話者の言ったことの時系列を瞬時に把握して話を理解してあげているのです。みなさんはこれを日常生活で当たり前にしかも無意識に行っていますが、この無意識の部分に焦点を当ててしっかり分析しなくてはならないのが英語の時制なのです。それでは次の2つの文を見てください。

I lost my textbook.

I have lost my textbook.

この2つの文を日本語に直すとどちらも ” 私は教科書を失くしました。” となります。日本語だけだと違いがわかりませんね。しかし英語ではこの2つの文はまったく違うのです。これらの文の英語のイメージは下の図のようになります。

上の方の図は過去のある時点で’ 失くした ‘ と言っています。ですのでI lost my textbook.だけでは今もまだないのか、それとも今はもう見つかったのか定かではないのです。一方、下の図では’ 失くした ‘ 時点と今が繋がっています。これは過去のある時点で失くした教科書が今もないことを表しています。だから、I have lost my textbook. と言えば、相手にも自動的に’ あ、こいつテキストないんだな ‘ ということが分かるのです。

また、現在完了形の完了・結果ではjust、already、yetがよく使われます。それぞれ意味は違いますが、すべては ‘ 今 ‘ と繋がっているのがポイントです。

I have already done my homework.

という文は、” 私はすでに宿題を終えた ” ということですが、この英文が過去形ではなく現在完了形なのはこれを言っている人が ‘ 自分は宿題を終えた状態で今いる ‘ ことを強調してるんです。例えば遊びに行こうとするとお母さんに “まず 宿題やりなさい!” と言われて、” もう終わってるよ!じゃあ行ってきまーす!” っていう場面あったりしますよね。この ‘ もう終わってるよ!’ の部分が英語の現在完了形なんです。現在完了形を使うとたくさんある過去のどの時点で終わったのかわからない過去形よりも、もう宿題を終わらせた状態で今いるんだから遊びに行ってもいいよね?、と相手に伝えられます。’ えっ、そんなのいちいち言わなくても分かるよね?’ と皆さんは思うかもせれませんが、英語ではいちいち言わないと相手に分かってもらえないんです。言語が違うということは思考回路が違うということなので、英語を話す人たちがどんなイメージを持ってその文を言っているかを理解しようとしてみると、ただ文法を覚えるよりはるかに英語が身に付くと思いますよ😃

それでは、次回は現在完了形の経験についてお話します。

最後までお読みいただきありがとうございます😌

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